【コラム】リスクフォーカス・レポート 2018年1月号
"ポスト真実"時代の企業広報(8)

フェイクニュースの入れ子構造

 これまでフェイクニュースには多種多様な悪意が忍び込み、それらが複雑に絡み合っている実態を見てきた。リテラシーを高めることに越したことはない。そのための各種情報の当たり方・接し方についても論じてきた。異なる多様なファクトチェックの諸アプローチが有機的に結合され、また蓄積されることによって、社会的なリテラシーレベルが強固になるのならば、歓迎すべきことではある。


 ただ、このリテラシーの向かう先はファクトチェックと同様、あらゆる方角であるため、相乗効果並みの相殺効果をも有してしまっている。ボットによる大量拡散がなされたとしてもである(なされたが故にとも言える)。フェイクニュースの"効果測定"の話に戻るが、「ローマ法王、トランプ支持」の報に接して、どれだけの米国有権者がトランプ氏に票を投じたのだろうか。厳密に言えば、そのニュースに接して、トランプ支持を固めた人はどれくらいいたのだろうか


 これらの人々は「ローマ法王、ヒラリー支持」に接したわけではないので、バックファイアー効果にとりこまれたわけではない。どちらのパターンのフェイクニュースに接しようと、どちらにも接しまいと関係なく、トランプに投じたと思われる。

 逆に、「ローマ法王、トランプ支持」の報に接して、どれだけの人が投票行動を変えたのだろうか。つまり、「米国民ではないが、ローマ法王が支持するなら、トランプに入れよう」と思った人が、果してどれだけいたかということである。また、この"フェイクニュース"は、むしろヒラリー支持派に強いバックファイアー効果を及ぼしたはずであるが、その話題はついぞ聞かない。


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