【コラム】暴排トピックス 2018年10月号/平成30年上半期における組織犯罪の情勢

1. 平成30年上半期における組織犯罪の情勢

(1) 暴力団情勢

 「3つの山口組」が水面下で離合集散の動きがあったようです。指定暴力団任侠山口組の織田代表襲撃事件(ボディーガード役の組員が死亡)から9月12日で1年を迎え、この前後から3者の思惑が交錯した駆け引きが行われたとされます。様々な情報を総合すると、指定暴力団六代目山口組が、今年4月に「復帰者の受け入れ期限は8月」という内部通達を出したことが始まりとなります。これ以降、指定暴力団神戸山口組は、六代目山口組の切り崩しにあい、有力幹部が相次いで離脱していく厳しい状況に追い込まれていきます。いつしか任侠山口組と合流して六代目山口組に統合するという流れが強く出来あがっていきます。実際、任侠山口組の織田代表も「任侠山口組を引き連れて神戸山口組に戻る」とも話していたとされますが、結局そのようなことにはならず、代わって、8月中旬から浮上してきたのが、「任侠山口組が単独で六代目山口組に戻る」という情報でした。しかしながら、任侠山口組との合流で注目された8月20日の六代目山口組の定例会は何事もなく終了します。実は、「3つの山口組」の中で最も追い詰められているのは、この任侠山口組と言われています。シノギが細って組織が疲弊し、10人もの直参組長をはじめ離脱者が相次いで、存続も厳しい状況にあります。織田代表は、六代目山口組合流の話の前には、神戸陣営の最高幹部に仲介を頼んだとされます。しかし、当然のことながら神戸山口組の井上組長らの強烈な反対により実現することはありませんでした。ところが、つい最近になって、神戸山口組の定例会(10月9日開催)で任侠山口組系組員らの迎え入れを今後は認めるという方針(要するに、この機会に任侠山口組を切り崩しにかかるということ)が打ち出されたようです。つまり、ここにきて、六代目山口組だけでなく神戸山口組からの切り崩しにあう任侠山口組の窮状と今後の織田打表の判断・行動がキーポイントとなりそうな状況です。貧困暴力団と言われるほど貧窮化した組員、半グレの台頭、社会的な暴排の気運の高まり、次第に狭まる警察の包囲網など暴力団情勢が厳しさを増す中で、「3つの山口組」がどのような結論を出すのか、今後の動向に注視していきたいと思います。


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