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お知らせ 2019/10/23

【コラム】ロスマイニングトピックス 2019年10月号/「パワハラ発言が生むヒューマンリソースのロス」

パワハラ発言が生むヒューマンリソースのロス

 皆さま、こんにちは。

 本コラムは、消費者向けビジネス、とりわけ小売や飲食を中心とした業種にフォーカスした経営リスクに注目して隔月でお届けしております。

 前回は万引きによるロス、前々回は内部不正によるロスと商品や金銭のロスについて取り上げてきましたが、今回はヒューマンリソースに関するロスについて考察していきたいと思います。ヒューマンリソースに関するロスは、棚卸し減耗にも商品評価損にも表れない目に見えにくいロスであるため、経営上のロスとして認知すらされないことが少なくありません。しかしながら、ヒューマンリソースに関するロスは組織の規律や活力を蝕み、確実に企業の競争力を低下させます。そのなかで、もっとも代表的なものは、労務やコンプライアンスに関連するものです。わずかにでも顕在化している問題を放置するとその問題は規模を大きくしたり、同種など横への広がりをみせたり、質的な深刻さを増したりします。さらに組織的に放置されると、いわゆる不祥事として社外に知れ渡ることになります。その場合、企業は信用失墜、売上利益の低下など経済的損失、株価の下落など深刻なダメージを被り、信頼回復まで多くの時間と労力を要することになり、その道のりは険しいものとなります。

 特にヒューマンリソースに関するロスは、企業風土が影響している場合が少なくありません。通常では達成できないような高い目標を課して法令やコンプライアンスに違反する事例や目標や業績さえクリアすれば、人格やリーダー資質に関係なく評価される人事評価基準を採用している事例など、現時点では最良の選択ではないにもかかわらず、組織が過去の選択した決断によって制約を受け、なかなか変えることができない風土が問題の原因として挙げられます。そして、その風土は脈々と人を介して引き継がれていくことが通常です。

 そこで、小売業に関わるコンプライアンスに問題のある典型的なケース事例を考えてみました。このケースについて、やや盛りだくさんですがコンプライアンス上問題のある点を指摘してみましょう。さらに、このような事態に至った直接的な原因や間接的な遠因についても挙げてみましょう。最後に、本来Aが配慮しなければならなかったマネジメントについても考えてみましょう。以下のケースを読んで指摘してみてください。

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