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お知らせ 2019/07/16

【コラム】暴排トピックス 2019年7月号/反社会的勢力との不適切な関係~吉本興業「闇営業」問題を考える

1. 反社会的勢力との不適切な関係~吉本興業「闇営業」問題を考える

 吉本興業などの芸人らが、会社に無届けで反社会的勢力のイベントに出席、報酬を得ていたとして処分を受けました。同社では、過去の反省をふまえ継続的にコンプライアンス研修を繰り返し実施してきたといいます。報道(令和元年6月24日付毎日新聞)によれば、「警察に協力を仰ぎ、コンプライアンスに関する授業を毎年続けている。拳銃や覚醒剤、暴力など、芸人でなくても決して手を出してはいけない犯罪に近づかないよう、警察が丁寧に指導する。芸人の卵たちは、「昔の芸人ならば許されたかもしれない」という甘い言葉は、現在では全く通じないということを、思い知らされるのだ」と反社会的勢力排除に向けて徹底した取り組みを行っており、大崎会長も、報道各社のインタビューで、「(処分した芸人たちは)自分たちの物差しと、世間の物差しとの違いを整理していなかった」、「かつて吉本は一部上場していて、反社会的勢力であろう株主さんもいたし、創業家を取り込んで乗り込んでくる人もいた。(2010年に)非上場にしてそういう人たちを一掃したつもり。同じ頃に暴力団排除条例(暴排条例)が各地ででき、24時間態勢でタレントが反社問題を相談できる電話のホットラインも整備した」、「コンプライアンスに関する社内教育用の小冊子も作り、すべての所属タレントへの講習会もやって…。でも、まだ分かっていなかった」と述べています(筆者としても、吉本興業自体は、過去の反省をふまえ、反社会的勢力排除に真剣に取り組んできたと一定程度評価していますが、それでも一部に綻びがあったとの認識です)。しかしながら、たとえ「知識」を伝えることはできても(本当に「知識」として浸透していたのかは結果的には何ともいえませんが)、一人ひとりの「常識」や「良識」にまで働きかけることはできなかったということになります。さらにいえば、そもそも「闇営業」というルール違反に踏み込むかどうかや、相手の素性の確認、相手を反社会的勢力と認識した場合の対応さえ、結局は一人ひとりの「倫理観」「良識」「リスクセンス」などに委ねられてきたのが実態であって、反社リスクの高い業界の中心に位置する同社としては、リスクの高さに見合ったルール・制度上の脆弱性があったことは否定できない事実だといえます。

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