特集 2020/03/13

【コラム】暴排トピックス 2020年3月号/「特殊詐欺を巡る最新の動向(令和元年における認知・検挙状況等)」

【もくじ】―――――――――――――――――――――――――

1.特殊詐欺を巡る最新の動向(令和元年における認知・検挙状況等)

2.最近のトピックス

(1)暴排を巡る動向

(2)AML/CFTを巡る動向

(3)薬物を巡る動向

(4)テロリスクを巡る動向

(5)犯罪インフラを巡る動向

(6)その他のトピックス

①暗号資産(仮想通貨)を巡る動向

②IRカジノ/依存症を巡る動向

③犯罪統計資料

(7)北朝鮮リスクを巡る動向

3.暴排条例等の状況

(1) 暴排条例に基づく勧告事例(大阪府)

(2) 暴排条例に基づく勧告事例(神奈川県)

(3) 暴排条例に基づく勧告事例(東京都)

(4) 暴排条例に基づく逮捕事例(静岡県)

(5) 暴力団対策法に基づく再発防止命令発出事例(大阪府)

1.特殊詐欺を巡る最新の動向(令和元年における認知・検挙状況等)

警察庁から、昨年1年間の特殊詐欺を巡る動向についてとりまとめた「令和元年12月の特殊詐欺認知・検挙状況等について」および「特殊詐欺認知・検挙状況等(令和元年)について」が公表されましたので、以下、まとめて紹介します。

▼警察庁 令和元年12月の特殊詐欺認知・検挙状況等について

昨年1年間(令和元年(平成31年)1月~令和元年12月)の特殊詐欺全体の認知件数は16,836件(前年同期17,844件、前年同期比▲5.6%)、被害総額は301.5億円(382.9億円、▲21.3%)となり、認知件数・被害総額ともに減少傾向が継続する結果となりました。なお、検挙件数は6,773件となり、前年同期(5,550件)から+22.0%と昨年を大きく上回るペースで摘発が進んでいます(参考までに検挙人員は2,911人と昨年同期(2,837人)から+2.6%となり、検挙件数ほどではないものの増加する結果となりましたが、全体の件数が大きく減少していることをふまえれば、摘発の精度が高まっていると評価できると思います)。また、昨年6月から新たに統計として加わった「特殊詐欺(詐欺・恐喝)」と「キャッシュカード詐欺盗(特殊詐欺(窃盗))」の2つのカテゴリーについても確認します。あらためて、「特殊詐欺(詐欺・恐喝)」とは、「オレオレ詐欺、架空請求詐欺、融資保証金詐欺、還付金等詐欺、金融商品等取引名目の特殊詐欺、ギャンブル必勝法情報提供名目の特殊詐欺、異性との交際あっせん名目の特殊詐欺及びその他の特殊詐欺を総称したものをいう」ということですので、従来の「振り込め詐欺」となりますが、「キャッシュカード詐欺盗(特殊詐欺(窃盗))」とは、「オレオレ詐欺等の手口で被害者に接触し、被害者の隙を見てキャッシュカード等を窃取する窃盗をいう」とされ、最近の本手口の急増が反映された形となります(なお、「キャッシュカード詐欺盗」との呼称は今年初めて登場しています)。その特殊詐欺(詐欺・恐喝)については、認知件数は13,063件(16,496件、▲20.8%)、被害総額は249.4億円(363.9億円、▲31.5%)と、特殊詐欺全体の傾向に同じく、認知件数・被害総額ともに大きく減少する傾向が続いています(なお、検挙件数は5,201件(5,159件、+0.8%)、検挙人数は2,455人(2,686人、▲8.6%)となっており、特殊詐欺全体の増加傾向より低い水準にとどまっています)。また、キャッシュカード詐欺盗(特殊詐欺(窃盗))の認知件数は3,773件(1,348件、+179.9%)、被害総額は52.1億円(18.9億円、+175.7%)、検挙件数は1,572件(391件、+302.0%)、検挙人員は456人(151人、+202.0%)と、正に本カテゴリーが独立した理由を数字が示す形となっています。

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