Society5.0のガバナンスモデル~「アジャイル・ガバナンス」に注目したい
「アジャイル・ガバナンス」とは、「政府、企業、個人・コミュニティといった様々なステークホルダーが、自らの置かれた社会的状況を継続的に分析し、目指すゴールを設定した上で、それを実現するためのシステムや法規制、市場、インフラといった様々なガバナンスシステムをデザインし、その結果を対話に基づき継続的に評価し改善していくモデル」だ。社会情勢の継続的な変化、結果の予見・統制の困難性といった特徴を有するVUCAの時代にあっては、「基本的人権」、「公正競争」、「民主主義」、「環境保護」といった一定の「ゴール」をステークホルダーで共有し、そのゴールに向けて柔軟かつ臨機応変なガバナンスを行っていくゴールベース・アプローチが必須だ。そして、その適切性や信頼性の確保には、社会への説得的コミュニケーションが重要性を増す。(芳賀)
▼経済産業省 GOVERNANCE INNOVATION Ver.2: アジャイル・ガバナンスのデザインと実装に向けて」報告書(案)