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★10月9日更新<br>2025年10月の「最新の暴排動向」<br>チェックはこちらから

★10月9日更新
2025年10月の「最新の暴排動向」
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30秒で読める危機管理コラム

危機管理のプロの視点から時事ニュースを考察しました。

利益をある程度犠牲にすれば、違法・有害情報は抑止できる

違法・有害情報対策を議論してきた総務省の検討会が、SNSなどのプラットフォーム(PF)規制の方向性について報告書をとりまとめた。法的拘束力のない「自主規制型行動規範」が柱だが、事業者や業界の自主的な取り組みに任せる形で実効性の点で課題が残る。確かに違法・有害情報に関する法規制導入には慎重さが求められ、とりわけ偽・誤情報のような違法とはいえない有害情報への法規制は極めて難しい。国家が基準を設けて削除させれば表現の自由の侵害につながるが、判断をPF事業者だけに任せることも問題は多い。自主規制に意義を感じない海外PF事業者の姿勢に依存することの問題も大きい。結局、なりすまし広告や偽・誤情報対策は実効性を欠き、SNS型投資詐欺・ロマンス詐欺、誹謗中傷などの被害は続く。誰かの犠牲を前提にしたビジネスは間違っている。(芳賀)

罰則導入は大歓迎。カスハラの実態を踏まえ、真に実効性のある条例を!!

三重県が、罰則(罰金刑)付きのカスハラ防止条例の制定を目指している旨公表された。以前からコメントしてきた通り、カスハラは「顧客からの著しい迷惑行為」であり、迷惑防止条例を使った罰則化等が可能だ。歓迎すべき動向と言える。東京都等、先行する自治体では罰則の導入を見送っているが、都が罰則を見送った理由は刑法を適用できるからというものだ。しかし、カスハラ対策の本旨は、カスハラ被害の予防、低減にあるにも関わらず、被害者が出ることを前提とした刑法の適用を前提としていること自体、矛盾であり、論理破綻しているのだ。カスハラは特に従業員の心身に大きな傷を残す。だからこそそうなる前に対処できる枠組みが必要なのであり、条例での罰則導入はマストなのだ。賢明な自治体が罰則付き条例制定の流れに追随することを期待したい。(西尾)

242年の想いを無駄にしないために

1783(天明3)年に発生した浅間山噴火による犠牲者を供養する行事が、毎年8月初旬に群馬県嬬恋村などで行われている。噴火発生から242年、毎年欠かさずに「噴火供養御和讃」を唱え、当時に思いを馳せるこの行事は、筆者が知る中で最も古い災害伝承イベントだ。その浅間山において気象庁は13日、噴火警戒レベル2(火口周辺規制)の「浅間山(長野・群馬県境)の火山解説情報」を発表した。火山性地震は10日に47回、11日に32回、12日に41回観測。13日は午後3時までに24回だったという。山体西側の膨張を示すとみられる傾斜変動は停滞。山頂火口からおおむね2キロの範囲では大きな噴石や火砕流への警戒を呼びかける。200年以上、当時の惨状を伝え続けてきた人々の想いを無駄にしないためにも、普段から冷静に情報を把握しておきたい。(大越)

▼浅間山の活動状況 火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)(気象庁)

PCも人付き合いも、維持することは難しい

Windows10のサポート終了に伴い、やっとPCの引越しを終えた…はず。メーカーマニュアルの「この通りに設定せよ」には「ここにチェックすることで生じる効果」や「これをスキップしてよい理由」の説明はなく、有料のサブスクに導かれることを必死に回避し、昔は普通にできたことのサポート終了に泣かされ、やっと完了したかと思いきや、不具合発生で対応方法を探る。実に面倒だ。引継ぎに最も悩んだのは古いメールのデータ。代々のPCから引き継いできたものの、既に使われていないアドレスや、誰だったかも思い出せない人とのやり取りが並ぶ。最近は友人にメールを送る用事もなく、プライベートでPCを使うことも…年賀状をやめたら何に使うのだろう?ここまで苦労してPCは必要か?私にまだ友人は残っているのか?維持することは難しい。(吉原)

正当なクレームとカスタマーハラスメントを混同してはならない

9月29日、アパレルブランド「pium」は、公式サイトにおいて、一部の客による過度な言動・要求で業務に重大な支障を及ぼすケースが確認され、法的措置を含めた対応を今後とっていくと発表した。しかし、これに対して、同ブランドの店舗を訪れたことがあるユーザーからスタッフの態度の悪さや、不快な思いをしたという声が複数寄せられ、SNS上で拡散された。こうした事態を受けて、同ブランドは同月30日に公式Xで「お客様へのお詫びと今後の取り組みについて」との投稿で、再発防止策や研修体制の強化などの対策を明記し、謝罪した。この一連の出来事は、線引きと順番を間違えてしまった事例と言えるだろう。まずは正当なクレームには真摯に向き合い、自社に落ち度があるなら真摯に謝罪し、その上で悪質な不当要求には毅然かつ断固たる対応をとるべきだ。(安藤(未))

▼山陽新聞『元アイドルのアパレルブランド、「カスハラ」に注意喚起も…ユーザーの声を受け“謝罪” スタッフの接客態度をめぐる情報が拡散』(2025/9/30 19:28、10/1 01:00更新)

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