30秒で読める危機管理コラム

危機管理のプロの観点から時事ニュースを考察しました。

依存症対策に必要なものは正しい理解だ

コロナ禍をきっかけに若年層などオンライン賭博への依存が深刻化している。スマホでもできる気軽さに加え、場所を選ばず24時間毎日でき、やめるタイミングがなく習慣化、依存症に至る期間も短いという構造的要因を有する。一方、大麻の若年層への蔓延も同様に深刻だ。警察庁の調査では「若年層(30歳未満)の大麻乱用者の多くが身近な環境に影響されている実態が改めて裏付けられた」として、大麻の使用を阻害しうる要因として「配偶者以外の親族からの忠告・助言等」、「友人・知人からの忠告・助言等」の占める割合が他の年齢層より高いことなどを指摘、周囲にいる者や周辺環境に着目した取り組みの有効性が示唆される。依存症は脳の変化により症状が引き起こされる病気だ。周囲が正しい知識と理解を得て、適切な支援や治療を受けさせることが重要だ。(芳賀)

▼警察庁 令和5年における組織犯罪の情勢

テロ攻撃に備えたBCP

阪神・淡路大震災が1995年1月17日に発生してからわずか2カ月後の3月20日。もう1つ日本を震撼させる歴史的な事件が発生する。オウム真理教(現アレフ)による地下鉄サリン事件だ。月曜日の朝のラッシュアワーのピーク時間である8時10分ごろ、サリンが入った袋を教団幹部が霞ヶ関駅などの駅の乗降口近くで飛散させ、14名が死亡。およそ6300人が負傷する大惨事となった。筆者は大学卒業間際で、4月1日から霞ヶ関駅に通うことになっていたので慄然としたのを覚えている。テロ攻撃の代表的な手段を、CBRNE(シーバーン)攻撃という。化学 (chemical)・生物 (biological)・放射性物質 (radiological)・核 (nuclear)・爆発物 (explosive)の頭文字を取ったものだ。この5つの攻撃をすべて体験した国は、世界中に日本しかない。震災とともに事件は来年30年目を迎える。企業もテロ攻撃に備えたBCPを作成する必要がある。(大越)

「数撃てば当たる」式の目標管理が、仕事をつまらないものにしていないだろうか

先日複数社合同開催のWebイベントに参加したのだが、把握しているのはイベント名のみで、そのイベントでの自社セミナーのタイトルや概要、アンケート回答の有無さえも確認せず、「アポイントを取りたい」と電話をして来た強者(?)がいた。目的は「アポイントの取得」のはずで、「○件電話を掛ける」は目的に向けた数値目標に過ぎない。確かに架電件数に対するアポイント取得率は数字で表せるが、この世は確率に従って動いているのではなく、動いた結果が確率で表されているのではないか。「ただ○件掛ければ○件アポイントが取れる」のではなく、「どうやって」電話を掛けるかでアポイント取得率は変動するはずだ。「どうやって」の工夫が仕事の腕の見せ所であり、成長の実感にも通じるはずだが…数値目標に追われ、時間や意欲を失わないよう願う。(吉原)

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