30秒で読める危機管理コラム

危機管理のプロの観点から時事ニュースを考察しました。

2025年問題への向き合い方が会社の未来を左右する

Z世代の「秘めた力」で、会社を変えることができるかもしれない。10代の女子高生をCFO(最高未来責任者)に任命したユーグレナ社の取り組みが注目されている。会社との業務委託契約に基づき、持続可能な会社の運営や経営のあり方について次世代の目線で提言・改善するものだ。同社の出雲社長は2025年ごろには生産年齢人口の過半数をミレニアル世代とZ世代で占める「2025年問題」を指摘する。「パラダイムシフトが起こる中で、若い世代のやりたいことをやれる世の中にしないと、会社に来てくれなくなる」との危機感があるというが、同社内では化学反応が起きているという。VUCAの時代、変化する価値観、ESGやSDGsという外圧に、頭が凝り固まった世代ではブレークスルーは望めないのも事実だ。若い世代が会社を成長させる原動力であり、会社の未来を決定付ける。(芳賀)

▼2022年6月18日付日本経済新聞「10代の声、飲食店開発に反映 ユーグレナ「CFO」に聞く」

▼SPN 「不審者です!勘違いセクハラ(?)への対応」三匹(?)が語る!HRリスクマネジメント相談室(29)

今月23日のWHOの動向に注意!

6月15日、複数のメディアがパリ発として、WHO(世界保健機関)が今月23日に緊急会議を開き、欧米を中心に感染拡大が続く「サル痘」について、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に該当するか検討すると報道している。緊急事態が宣言されれば、2020年1月30日の新型コロナウイルス感染症に対して発出されて以来となる。慌てる必要はないが、企業のBCP担当者は注意深く動向を観察してほしい。WHOによる緊急事態宣言は世界統一で出されるものではなく、通常は国や地域を指定して行われる。もちろん、日本もその中に含まれれば政府は新型コロナの時と同様に新たに緊急事態宣言を発出しなければならない。おそらく、サル痘に関しては緊急事態宣言が出されるとしてもかなり限定的なものになると予想するが、楽観はできない。成り行きを注視していきたい。(大越)

「髪切った?」は言うべきか ~セクハラの境界線(?)を考える~

バッサリ髪を切った職場の人に、「髪切った?」と言うか言わぬかで悩むことはないだろうか。「髪切った?」は単なる事実確認だが、「あなたのことを気にかけているよ」というメッセージともなり得る。そこに「私好みの髪型だ」を付け加えると、一気にセクハラ感が出てくる。「あなたの好みなんて知らない!」「そういう目で見ないでください!」と反発したくなるのだ。では「似合っているね」はどうだろう?「似合っている」は、発言者の主観であり、単なる事実ではない。しかし性的な要素を感じるかは言った人次第?「すっきりしたね」と同様、さほどでもない気もするが。では「かわいいね」はどうか?女性同士では普通に言い合うような…ん?同性間と異性間で異なるのはどうだろう?時にはこんな議論をしてみることがハラスメント防止に役立つと思う。(吉原)

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