30秒で読める危機管理コラム

危機管理のプロの観点から時事ニュースを考察しました。

顧客本位の業務運営とは~顧客の利益のためだけに働け

「貯蓄から投資へ」の流れの中、「顧客本位の業務運営」(フィデューシャリー・デューティー)は課題が多い。そもそも「フィデューシャリー」とは「顧客からの高度な信頼を得て働く人」のこと。この高度な信頼は特別に厚く保護されるべきとされ、フィデューシャリーには厳格な義務が課せられている(フィデューシャリー・デューティー)。つまり、「顧客の利益のためだけに働く」べきということ。金融機関は「高度の専門性と職業倫理」を保持し、顧客に対して「誠実・公正」に業務を行い、「顧客の最善の利益」を図るべきで、その対価が報酬だ。仕組債などのリスク商品は、情報の非対称性から利益相反が生じやすい構図にある。医者と患者のような強い信頼関係と、「儲ける仕組み」ではなく「儲かる仕組み」(持続可能なビジネスモデル)の構築が急務だ。(芳賀)

▼金融庁 金融審議会「顧客本位タスクフォース」(第1回)議事次第

子どもは大人の3~5倍の速度で体温が上がる

今年9月5日の午後、静岡県にある幼稚園の通園バスの中で、熱中症により3才の女の子が亡くなった事件。ご冥福をお祈りするとともに、全国の幼稚園における再発防止の徹底を願う。信頼する「教えてドクター!」の坂本昌彦医師は、「子どもは大人の3~5倍の速度で体温が上がっていく」と指摘する。子どもは大人よりも汗をかきにくく、体重当たりの対表面積が大きいので外気温の影響を受けやすいため、暑い環境下では体温が上がりやすいのだという。また、駐車した車に子どもが知らない間に乗り込み、出られずに熱中症になるケースもある。米国では95年から02年までに熱中症で死亡した5才未満児171人について調べたところ、うち46人は鍵のかかっていない車に乗り込んで遊んでいる間に亡くなっていた。子どもがいる家庭では、特に注意していただきたい。(大越)

▼園バス置き去り死亡事故から考える 車内熱中症から子どもを守るために親ができること(坂本昌彦/日本小児科学会指導医)

聞きなれないサイレンのリスク

連休中の雨。自宅付近では、急に強くなることはあるが長く降り続くことはなく、大きな被害はないと思っていたのだが…遠くの方でサイレンが鳴っている。「川だ!」と思い、ケーブルテレビの地域チャンネルで水位情報を確認した。どうやら近隣の川が氾濫警戒水位を超えたらしい。我が家は川から離れているが、「昔はよく氾濫した」と聞き知る川のこと、やはり緊張度が高まった。ところが、川沿いの店で働く知人は、サイレンを聞いて「何の音だ?もしかして川?」と思い、川を「見に行った」そうな。それは危険!!あのサイレンは滅多に鳴らず、聞き慣れない。サイレンが鳴っても、何のサイレンかわからなければ、かえって危険を招くこともある。ケーブルテレビや市区町村の公式SNS等、情報は発信されている。必要な情報の確認手段を知っておく必要がある。(吉原)

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