30秒で読める危機管理コラム

危機管理のプロの観点から時事ニュースを考察しました。

統計上の数字を見誤るな~警察庁「令和4年における組織犯罪の情勢」から(2)

暴力団員等の前年からの減少数1700人に対する離脱者数約360人、離脱者約360人に対する就労者26人、離脱者数や就労者数に対する口座開設7件といった「差異」が意味するものは何か。例えば、暴力団という属性はないものの実質的には暴力団員として活動している統計上捕捉されない層が分厚さを増している実態、半グレ集団の本質的な不透明さ、暴力団員を辞めてもまっとうに稼げる者はごく僅かに過ぎず、多くは「元暴アウトロー」として、暴力団とは異なる属性としての反社会的勢力やその周辺者、あるいは完全なアウトローとして、結局は危険分子という点で離脱前と変わらない存在の者たちの増加、さらには暴力団という組織の「規律」に縛られることがない分、より危険な存在となりつつある可能性など、統計の世界とは異質だがリアル(現実)な姿がそこにある。(芳賀)

▼警察庁 令和4年における組織犯罪の情勢

地震の様々なシチュエーションでイメージトレーニングを

東京都はこのほど、昨年10年ぶりに見直した「首都直下地震等による東京の被害想定」を視覚的に表示する「東京都被害想定デジタルマップ」と「東京マイ・被害想定」を公開した。自分の暮らす地域や職場のある地域の名前を入れると地震の被害想定が分かるほか、どのような建物で仕事をしているかなどを入力することで自分が平時からやっておくべき事柄などが示される。試しに自分の職場の地域を入力してみると「都心南部直下地震」の場合は震度6弱、「多摩東部直下地震」では6強、「南海トラフ巨大地震」では5弱であった。東日本大震災の東京都23区の最大震度が5強だったことを考えると、南海トラフ巨大地震における都内の被害は当時と同程度かさらに小さいものと考えられる。様々なシチュエーションでイメージトレーニングをしてみるのも良いだろう。(大越)

▼「東京被害想定デジタルマップ」及び「東京マイ・被害想定」の公開(東京都)

大音響の自動精算機に思う、ユニバーサルデザインの難しさ

某スーパーのある店舗の自動精算機は、なぜか大音響でアナウンスが流れる。他店舗では感じたことのない、思わずのけぞるほどの音量で、操作中は耳も塞げず、キンキン響くアナウンスに耐えながら会計をする。操作手順は画面にも表示され、筆者にアナウンスは不要なのだが、個別には消せないし、音量調整もできない。高齢者が多い地域ではあるが、アナウンスは甲高い女性の声。年をとると高い音が聞きづらくなるのではなかったか?そういえば同店舗はBGMも大きい。BGMや精算機のアナウンスにかき消されないよう、店員さんも「いらっしゃいませ!」と声を張り上げている。音量調整を促したいが、この音量でないと聞きづらい方がいるのかもしれず、大きい音が苦手な自分がわがままなのかもしれない。誰にとっても「ちょうど良い」はなんと難しいことだろう。(吉原)

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