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「ハラスメント相談の担当者になったものの…どうしたらよいかわからない!」三匹(?)が語る!HRリスクマネジメント相談室(31)

2022.09.27
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悩む会社員

職場におけるトラブルは複合的。社内の様々な関係者の協力を得て、複数の視点で捉えなければ、解決が難しい問題も多々あります。でもやっぱり最後は「人」!HRリスクマネジメントが重要です。

職場における様々なトラブルを解決すべく、今、エス・ピー・ネットワークに生息する動物たちが立ち上がりました!三匹(今月は1匹お休みで5匹です)が、チャットにて解決の道を探ります。

【今月の三匹・プロフィール】
みみずくさんのイラストみみずくさん(みみ):
SPNの森のお目付け役。愛らしいフォルムと裏腹に、猛禽類らしい鋭い目線で最新のリスクをチェック!さらに森の仲間たちの文章もチェック!夜行性?うーん、夜中に起き出して活動を始めるから、夜行性なのか早起きなのか…?


黒豹さんのイラスト黒豹さん(ヒョウ):
黒いのは、ゴルフや釣りなどアウトドアライフのせい?しなやかな筋肉で機敏に動く…いや、単にせっかちなだけかも?SPNの森で19年前に内部通報窓口の受託運営サービス「リスクホットライン」を立ち上げたのは実は…。


モモンガさんのイラストモモンガさん(モモ):
小さな皮膜で滑空する夜行性。社会保険労務士、産業カウンセラー、ファイナンシャルプランナー。そこそこ長い会社員経験をおなかの袋から取り出しながらSPNと会員企業様の森を飛び回ります。今月はお休みです。


リスちゃんのイラストリスちゃん(リス):
森の中を駆け回り、皆さんのお困りごとに対応します。気が付けばこの森に来て5年が経ちました…。最近は巣穴での勤務も慣れてきました。変わらずご相談にお答えしていきますよ。


ペルシャ猫さんのイラストペルシャ猫さん(ペルシャ):
ゆったりと過ごすことが好きな猫。ゆったりと過ごしたいが、過ごせなかった過去を持つ。社会保険労務士のほか財務会計の資格もあり、人事労務と財務会計分野の実務経験が長い。SPNの森では内部通報制度との縁が深くなりつつあります。


ネコさんのイラストネコさん(ネコ):
当相談室の留守番ネコ。猫なで声と鋭い爪をあわせ持ち、企業内での人事実務経験が豊富。社会保険労務士で、産業カウンセラー&キャリアコンサルタント。パワハラはダメだけど、ネコハラ(?)動画には癒されるニャー。

今月のご相談は、先月からハラスメント相談担当に任命されたAさんからです。

前任者の退職を受けて、急に社内のハラスメント相談担当になってしまいました。

ハラスメントについては、以前社内の管理職研修で「こういうことをしてはいけません」という教育を受けた程度だったので、着任して、改めてeラーニングを受講し、パワハラの定義などは再確認しました。しかし…いざ相談が来ると、いったい何をしたら良いのかよくわからなくて。

自分の役割としては、ハラスメント相談の連絡が入ったら、日程を調整して、まずは相談者さんの話を聴きます。そして必要に応じて調査を行い、「これはハラスメントだな」と思ったら、社内のハラスメント委員会向けに報告書を作成し、審議してもらいます。結果が出たら、それに応じた対処もすることになるようです。必要な「再発防止対策」を随時行い、特に重大な問題がなかったとしても、年に一度は社員全員向けにハラスメント防止研修をしなさい、と言われています。

パワハラの定義は理解したつもりです。でも、話を聴いてもどうもピンと来なくて。

暴力があるわけでもないし、それほど酷い暴言もないのに、「絶対パワハラだ!」と相談に来る人がいるんです。

例えば、先日相談に来た人は、自分がミスをして、それを上司に少し厳しめに指導されたのをパワハラだと言うんですよ。ミスは事実であり、「上司は指導をしているのだろう」と、相談者本人も認めています。それなのに、「でも『言い方』ってあるじゃないですか!」と、何度も何度も同じような愚痴を繰り返されて。「それは指導なのだから、パワハラではないでしょう?」と何度言っても聞き入れてもらえず、「きちんと調査をしてください!」と言われてしまいました。

「調査」というのも厄介で…「必要な調査」って、いったい何をしたらよいのでしょう。どういうときに、何をすることが「必要」なのか、前任者の残したマニュアルには何も書いてありませんでした。

調査だけでなく、「必要な」再発防止対策をしなさい、とも言われています。再発防止対策なんて、懲戒くらいしか思い浮かびません。でも、厚生労働省の指針では、パワハラの事実が確認できなかった場合にも「再発防止に向けた措置」を講じなさい、とされていて…。パワハラだと認定されなければ、懲戒なんてできませんよね?いったい何をしろというのか…。

社内のハラスメント相談担当者は、私と直属の上司だけ。いい年をして、なんでもかんでも上司に聞くわけにもいかず、機密事項だらけなので、社内に相談できる人もおらず。…途方に暮れているんです。

おやおや、急に担当に任命されて、何を求められているのかわからないまま、相談に対応せざるを得ない状態。これは大変そうですね。

こんな時は、我々SPNの森の動物たちの出番です!ハラスメント相談の担当者さんが、何をすべきか、何をできるか、一緒に考えていきましょう!

〈ハラスメント相談担当者って、何をする人?〉

ネコさんのイラスト 相談担当者さんって、けっこう困っている人が多いような気がします。
黒豹さんのイラスト 相談担当者さんたちが疲れ切ってしまっている会社も多いですよ。
ペルシャ猫さんのイラスト まず、一回落ち着いて、上司の方とひざをつきあわせてフローを確認した方が良い気がします…。
ネコさんのイラスト そうね。でも、上司がいても、全然あてにならなかったりすることもありますよ。丸投げ上司とか。
黒豹さんのイラスト でも…Aさんを一人ぼっちにしないで欲しいです。
ペルシャ猫さんのイラスト Aさん1人で悩まない方がいいですね。1人で抱えると何もいいことないですよ。いきなり再発防止までまとめて悩むと混乱するだけなので、一つ一つ整理していった方が良いと思います。
ネコさんのイラスト うん、整理は必要ね。まず、相談担当者の役割ですが…、おっしゃる通り、ハラスメント相談の日程を調整して、話を聴いて、必要な調査を行って、ハラスメントの事実があれば報告書を作って、懲戒が必要ならその手続きをして…ということだけれど。それに再発防止や研修を行うことも含まれるのね。…うん、確かにその通りなんだけれど…なんだろう、これって単なる「手順」を並べた感じがする。「役割」って、もっとこう…「職場からハラスメントを根絶する」とか、「皆がもっとイキイキと働ける環境を作る」とか、「仕事の目的」とか「自分に期待されていること」みたいなものじゃないかな。
みみずくさんのイラスト 手順をこなしてくこと、やると決められていることを実行することだけが大事なわけじゃなくて、本来は何を目指して、何を改善していくべきかをはっきり持つこと、プリンシプルから理解しないと、担当者としてはすぐ壁にぶち当たるんじゃないかと。
ネコさんのイラスト 会社として、担当者に何を求めるか。これってすごく大事なことかも。残念ながら、会社が組織変更をするときも、各部署の長に、社長がミッションをしっかり伝えることなんてあまりしていない気がします。方針だけ示して、「あとはわかってるよね」みたいな感じでは?同じように、ハラスメント相談窓口に、会社は何を期待しているのかもちゃんと伝えていない気がする。
ペルシャ猫さんのイラスト 相談窓口に限らず、辞令出して終わりが現実かと…。
ネコさんのイラスト 辞令じゃ伝わらないよね。

〈パワハラかどうかは、誰が、どう判断するのか?〉

ペルシャ猫さんのイラスト Aさんの相談内容でまず気になったのが、「必要に応じて調査を行い、『これはハラスメントだな』と思ったら、社内のハラスメント委員会向けに報告書を作成し、審議してもらいます」というところです。まさかAさん1人で「ハラスメントか、そうでないか」を判断してないですよね?という…。
ネコさんのイラスト そうそう。Aさんの一存で、「ハラスメントではない」が決まるのはおかしい。
ペルシャ猫さんのイラスト Aさんは、相談者が「上司は指導をしているのだろう」と言ったので、それに基づいて「指導だからハラスメントではない」と決めつけているように思います。相談者としては、「指導の必要性は認めるけれど、『言い方』には問題がある」と言いたいのだと思いますが。
リスちゃんのイラスト この会社ではeラーニングがあるようですが、ハラスメントの定義だけをさらっと触れる程度の研修だと、逆に何でもかんでも「パワハラだ!」と言う人を煽ってしまうことはあります。だから、「それはパワハラではないでしょう!」という案件があるのもわかるのですが。
ペルシャ猫さんのイラスト たとえeラーニングでも、「なんでもパワハラじゃない」は申し添えてほしいところですね。
ネコさんのイラスト 「指導なんだから、我慢しなさい」で済む問題なのか、本当に「言い方」がマズいのかは、もう少し具体的に聞いていかないとわからないと思う。
黒豹さんのイラスト 確かに。言葉自体を取り上げるとそれほど問題と感じなくても、普段からの表情や振る舞いと合わせて、チクチクと誰かを追いつめるタイプの加害者もいますもんね。
ペルシャ猫さんのイラスト 何を言っても、やたらため息が多かったり、指で机をやたらトントンしたり…(苦笑)
ネコさんのイラスト そうそう、ボールペンをカチカチ…とか。
ペルシャ猫さんのイラスト Aさんが最初から決めつけるような言い方をしているので、相談者から「きちんと調査をしてください!」と言われてしまうのは当然かと思います。

〈調査は難しい!〉

黒豹さんのイラスト 調査は、「物」から「人」へが基本ですが、ハラスメント案件は、「物」、つまり、音声とか画像とか社内メールなどの物的証拠が残っているケースは少ないので、色々な人の「証言」を集めて、照合しながら判断していかなければならないことが多い。だから、調査が本当に大変なんですよね…。Aさん一人に任せたらかわいそうですよ。というか無理!
みみずくさんのイラスト かわいそうというより、一人に任せておいていいと思っていること自体、会社の姿勢に問題あるよね。ハラスメントへの対応を、会社が軽く考えているということになりかねない。
ネコさんのイラスト 証拠は、相談時点ではなくても、「日常的に行なわれていること」なら、いくらでも集められるじゃないですか。録音をしてきてもらうのはナシですか?いっそ、「証拠を録ってきてください!」でいったん職場に戻ってもらい、証拠が録音できたら、もう一度相談に来てもらうとか。ちょっとリスキー…?
ペルシャ猫さんのイラスト 「録音して」って会社から言いにくくないですか?盗聴とまでは言いませんが、危うい橋を会社から渡らせることになるのでは?
「録ってきてください!」の前に「ちなみに録音とかあります?」って聞いて、なんとなく察してもらうとか…(苦笑)会社としては録音を積極的に進めるより、周辺社員の証言を取ろうとした方が安全のような気がします。
みみずくさんのイラスト 隠し撮りについては、ハラスメントの証拠を保全するためのものであれば、原則として許される(違法性が阻却される)との見解が一般的です。会社で録音を禁止している場合であっても、「ハラスメント隠し」のためであれば「合理的ではない」ですし、証拠のために録音したとしてもみだりにその内容を多数の人間に聞かせることも目的を逸脱していると言えます。要は目的と必要性により判断されるということです。
黒豹さんのイラスト 録音は、相談者本人がどこまで改善を求めているかの「本気度」にもよりますよね。あと加害者とされる人がどのようなタイプのハラスメントをしているかにもよる。例えば、発している言葉自体は一般的にみて大したことじゃないと思われそうな場合は、相談者が「録音じゃわからない」と返してくるかも…。
ペルシャ猫さんのイラスト 表情とか仕草とか、そもそも長時間立たされているシチュエーションは録音じゃ分からないですからね…。いっそ録画…?(笑)
ネコさんのイラスト そういえば、周囲の人に話を聞いてもいないんですよね、Aさんは。
リスちゃんのイラスト 調査するための情報を適切に吸い上げられるか、というのも悩みどころですね。実際にAさんは吸い上げきれていませんし…。
ペルシャ猫さんのイラスト まず、ファーストコンタクトの段階では予断を入れず、淡々と受け付けて、調査するための情報をもらって、調査の段取りを相談するところから始めた方が…。
Aさんは入口の段階で「パワハラじゃなくて指導でしょ」スタンスですからね…。調査のためにどのような情報が必要かリストアップした方が良さそうです。

〈対応マニュアルは、やっぱり必要?〉

ネコさんのイラスト やっぱり「対応マニュアル」って必要なんですね…。
みみずくさんのイラスト ハラスメントへの対応って、もちろんマニュアルという「骨格」は必要だけど、マニュアルの行間をいかに埋めていくか、読み手のリテラシーの高さとか人生経験とかが求められるような気がする。「骨格」だけだと個別の事例にはなかなか歯が立たないような気もする。
ネコさんのイラスト そう思います。でも厚生労働省さんはマニュアルに沿って対応できるようにせよ、的なことを言っているんです。
黒豹さんのイラスト 留意点などはマニュアルで伝えられるけど、ほんと、暗黙知が大切だったりします。
ペルシャ猫さんのイラスト 文字にしにくいところ(暗黙知)が一番大事だったりしますね。
みみずくさんのイラスト マニュアルの質が本当に大事になるのだけれど、暗黙知の形式知化はなかなか…。
リスちゃんのイラスト 最低限何の情報が必要なのか、確認するところからですね。フラットな姿勢で聴くことの難しさも認識してほしいです。
ペルシャ猫さんのイラスト 実際のところ、しっかりマニュアルまで作っている会社ってあります?ハラスメントに限らず、内部通報窓口であっても、報告フローなどはマニュアル化していると思いますが、テクニック的なものはマニュアル化していないのでは?
ネコさんのイラスト 厚生労働省でサンプルみたいなものは出していますが…。これ、役に立つのかな。誰のためのマニュアルなのかからして、よくわからないのだけれど。それっぽいのは、これかな?と。
ペルシャ猫さんのイラスト よく見ると、会社向けと思われる記述と、担当者向けと思われる記述が混在していますね…。
みみずくさんのイラスト これ見ても。マニュアルもそうだし、一方的な研修、動画だけで従事者は務まらないような気がするなあ。どうしても。
黒豹さんのイラスト この類のマニュアルは初めの段階でひと通り読んでおくといいとは思いますが、大事なのって、もっと末端のところなんですよね。相手を見て、何をどう伝えたらいいか、適切な言葉を選べるかとか…。
ネコさんのイラスト 「判断するのに必要な材料」や「視点」は、やっぱりマニュアルがほしくなるかも。うちがマニュアルを作るなら…って、考えたことがあります。文字にするのが難し過ぎて、手が付けられていないけど。
ペルシャ猫さんのイラスト マニュアルだけでどうにかなるものではないし、相談対応のスキルを身に付けるのは大変ですね。OJTには限界がありそうですが、リアルな事案に触れないと磨けないスキルのような気がして、なんだか矛盾があって難しいですね…。
リスちゃんのイラスト 守秘義務もあるので、なかなか情報共有もできず、相談もできず…。横の展開がしづらいのも難しさのひとつですね。
みみずくさんのイラスト そう考えると、多くの企業では、自社内だけで十分な事例や対応ノウハウなどを蓄積することも難しいから、結論として適切な対応ができていないことが多いんだろうな。
ペルシャ猫さんのイラスト 「能力が十分でない」と正面から認めて、複数人で対応するとか、外部の専門家のサポートを入れるとかを考えた方が現実的な気が…。
みみずくさんのイラスト 当社のできることってまだまだあるね。当社しかできないことも。

〈相談のゴールはどこだろう?〉

みみずくさんのイラスト 調査の限界があることと関連して、パワハラを厳格に捉えすぎて社内を萎縮させてしまう会社や、パワハラ認定を避けてなあなあで何となく終わらせてしまう会社って多いのかも。でも、目指すべきは「よりよい職場」っていうことを共有するだけで違ってくると思う。パワハラかどうかというより、何が問題でどうすれば気持ちよく働けるかの方がわかりやすい。
ネコさんのイラスト 相談対応も、「何を目指すか」が大事。それに向けてステップがあるわけだし。目指す先が、「ハラスメントかどうかを判断する/ハラスメントだったら懲戒する」では残念過ぎ。「より良い職場づくり」「イキイキと成果を出せる職場づくり」みたいなところを目指したい。
ペルシャ猫さんのイラスト Aさんのケースだと、まずは「あなたの仕事で目指すべきはこう(より良い職場づくり)ですよ」からですかね…。
みみずくさんのイラスト それこそ「人的資本」が注目されているのだから、その価値を最大化するためには、「よりよい職場づくり」って結構大事。一人ひとりの能力を最大限に発揮させるという点で。
ペルシャ猫さんのイラスト Aさんには、ディフェンス的発想だと苦しいだけなので、オフェンス的発想に転換いただきたいですね。「人的資本」は経営マターですから、Aさんの仕事は経営マターだということを認識していただくのも一案かと。
みみずくさんのイラスト そのとおりですね。人的資本、価値向上に重要な役割だと伝えたいところですね。
ネコさんのイラスト これを自社の社長とかから言ってもらえたら、Aさん、張り切るだろうな。
ペルシャ猫さんのイラスト ある漫画家が読者からの相談への解答で「燃えたもんが勝ち」って言ってました。Aさんに「いっちょやったるか」という気運が生まれると御の字かと。
みみずくさんのイラスト そうなるとよいですね。でも、適切な対応をしたくても「スキル」がないとねえ。
ネコさんのイラスト スキル…うーん。必要なのは、人間関係を調整するスキルなのかな、と思います。

〈人間関係をうまく調整するスキル??〉

黒豹さんのイラスト スキルも具体的なヒントがあると磨けると思う。最近、特に思うのが、ハラスメント未満ぐらいの案件をできるだけソフトランディングさせるためには、被通報者との面談の際、如何に(訴えた側に対して)恨みを抱かせないように伝えるかが重要なポイントだと思います。「不利益な取扱いは厳禁」と伝えたところで、被通報者側に「あの野郎…チクりやがって」などという思いが残れば、水面下での嫌がらせがなされる懸念が高まりますので…。
そこで、被通報者に恨みを抱かせない方便としては、例えば、被通報者に、「本人はあなたのことを尊敬していて、『自分が力不足なのだ』 と言いながら、こちらにアドバイスを求めてきたという状況なので、本人があなたを訴えたというわけではありません。その点、どうか理解していただきたい」といったように伝えると、「あの野郎…」という感情は消えますよね。こんなポイントをマニュアルに入れていくといいのでは?
ネコさんのイラスト あぁ、そうですね。私はよく、「部下は管理職に、それくらい期待しているんですよ。あなたはそれができる人だと思われているんです」って言います。「管理職であるあなたは、スーパーマンだと思われているみたいですね」とか。
ペルシャ猫さんのイラスト 管理職は過度の期待をされて、なんだか可哀相ですよね。某北欧の首相のように「私も人間です」と言いたくもなりますよ。
ネコさんのイラスト 部下の側には、「管理職って、そんなにスーパーマン?それは期待し過ぎよー」って伝えます。
ペルシャ猫さんのイラスト 嫌がらせする明確な意図が無くても無意識にやってしまう人もいそうです…。悲しいことですが。
ネコさんのイラスト そうですね。とにかく冷静によく聴いて、フラットな目線で調査をして、そして懲戒が必要ならする。でもそれではおさまらなくて、懲戒対象となろうとならなかろうと、人と人のトラブルを収めるには、両者が納得する「落としどころ」が必要ですね。社内の担当者は、「事実を聞きつつ、気持ちにも配慮できる」を目指したら良いと思うんです。気持ちに配慮できないと、再発防止できないもん。
黒豹さんのイラスト 確かに、両方が必要ね。再発防止という点では、加害者に対する再発防止研修のご依頼はかなり多くなっていますよね。ちなみに、私が実施させていただく研修では、その会社で実際に起こっているハラスメントのケースや、問題の行為者の言動に近いものをリスクホットライン®の通報事例の中から選んで、「他社事例」として内容に盛り込んでいくことで、当事者の方々に、「それ、自分もやってしまっていた」、「それってダメなの?」といった「気づき」を得ていただくことを目指しています。
みみずくさんのイラスト そういえば、加害者向けの研修の場で、具体的なパワハラの場面を当社の社員がロープレしたら、当事者として何か気づきを得ることができたらしく、その後のグループワークも真剣そのものだったということがあったなあ。自分の行為を客観的に見るという経験はなかなかできることではないし。こういう研修も効果的だったと思う。
ネコさんのイラスト 私はカウンセリングタイプの再発防止研修をやりました。ハラスメントって、したくてしている人はいないと思うんです。「怒りは二次的な感情だ」っていうじゃないですか。例えば、自分の思うとおりに動かない部下にハラスメントをしてしまうのであれば、「ハラスメントに走らせている何か」があるはずなんです。例えば、マネジメントに対する評価が非常に厳しかったり、業績目標の達成に過剰な圧をかけられていたりで、上司自体が「自分の身を守れるか」不安でたまらない、とか。「自分の身を守れないかも?」と不安に駆られれば、自分の足を引っ張る部下を許せなくなりますよね。それで厳しく当たり散らし、ハラスメントに走ってしまう。再発防止は、まずは上司自身に「自分が、身を守れるか不安に感じていること」に気付いてもらうことが大事だと思っています。そして、その不安を解消するための「別のやり方」を探していく感じ。
上司側ばかりでなく、部下側へのアプローチが必要なケースもありますよね。
黒豹さんのイラスト Aさんが悩んでいるような、何度も同じ愚痴を繰り返し相談してくるケースって、その人と上司との関係性を根本的に修復しないと終わらない場合が多い。で、関係修復には、その上司よりも上席のどなたかが間に入って、歩み寄れるように仲介していくと上手く行くケースが多いかも。雨降って地固まる的な方向で…。
ネコさんのイラスト 双方の話をまずはじっくり聴いて、苛立ちや不満の奥にある「本当の気持ち」を引き出し、それを相手が受け入れやすいような「要望」に変換して同意を得て、双方に対して本当の気持ちと要望を伝え合う…そんな話し合いをさせる場を設定できれば、おおよそのトラブルは解決できると思うの。ただ、これを実行するのはなかなか難しい!特に日常的に業務で関わっている人、人事考課に関わる人などには、なかなか素直に本音を出せないこともあります。こういう仲介役は、私たちのような外部の人の方が良い場合もある気がします。

〈SPNにできることってなんだろう?〉

ネコさんのイラスト SPNにしかできないこと、SPNがすべきことって何かな?やっぱりご担当者向けの研修プログラムはきちんと作りたいな。レジュメがそのままマニュアルになるレベルの。
黒豹さんのイラスト SPNの売りは、「実務をかなり深く知っている」というところではない?クライアントからもそこを誉めていただけることが多いし。困った時に相談できることが、有難がられている気がしますね。
ネコさんのイラスト うんうん。リスクホットライン®が、お客様に伴走するタイプであることは、すごく魅力だと思っています。
ペルシャ猫さんのイラスト 初回受付時のレポートで、ちゃんとアドバイスまで書くのは珍しいのでは?
黒豹さんのイラスト そう、転職したご担当者が転職先で当社のリスクホットライン®を推奨してくれて、導入につながるケースも増えています。嬉しい限りです(涙)
みみずくさんのイラスト リスクホットライン®やマニュアル作りもSPNにできることだね。他にも情報交換の場とかロープレとかケーススタディとか、行間を埋めてスキルを上げるためのノウハウをもっと提供してもよいのでは。
ペルシャ猫さんのイラスト マニュアルとか読み物にするとボリュームが恐ろしいことになって、敬遠されるかもしれないので、事例検討会をしてしまった方が効率的かもしれないです。当社がアテンドして、複数の企業の担当者が集まる会を設けるとか。
リスちゃんのイラスト リスクホットライン®の契約者様座談会とか、結構盛り上がりますよね。
黒豹さんのイラスト そうそう、事例をいっぱい持っているから、ご担当者さんたちに共感してもらえるのだと思っている。
ペルシャ猫さんのイラスト 「同じ苦労をしている同士」に巡り合えるだけでも全然気持ちが違いますよね。
黒豹さんのイラスト そうなのよ。それを求めている方々って案外多いかも。
リスちゃんのイラスト 「こんな話普段は誰ともできないし…」という声もよく聞きます。
ペルシャ猫さんのイラスト 同業種なら業界あるあるを共有できたり、逆に他業種なら同業種だと出てこない発想があってエポックメイキングもあるでしょうし。
ネコさんのイラスト 相談できるだけでもけっこう大きいですよね。以前、メンタルヘルス領域の勉強会で、「これで良かったのかな」という案件を各社が出してディスカッションするというのに参加していて、それは本当に勉強になりました。
ペルシャ猫さんのイラスト 当社で何回かアテンドして、その後参加者同士が自主的にコンタクト取り合うくらい仲良くなれば、後はご本人たちにお任せでも良いかもしれません。

「HRリスク」とは、職場における、「人」に関連するリスク全般のこと。組織の健全な運営や成長を阻害する全ての要因をさします。

職場トラブル解決とHRリスクの低減に向けて、エス・ピー・ネットワークの動物たちは今日も行く!

※このコーナーで扱って欲しい「お悩み」を、随時募集しております。

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