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★4月10日更新<br>2025年4月の「最新の暴排動向」<br>チェックはこちらから

★4月10日更新
2025年4月の「最新の暴排動向」
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反社会的勢力対応の専門家が30分前後の動画で解説します。

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30秒で読める危機管理コラム

危機管理のプロの視点から時事ニュースを考察しました。

令和版不公正ファイナンスへの対応が急務だ

インターネット上で証券口座が乗っ取られ、不正に株を売買される被害が相次いでいる問題で、金融庁は不正な取引が2か月半で計1454件行われていたと発表した。乗っ取られた口座では、中国や日本などの低価格で売買の少ない株が大量購入されていたというが、仕掛けた「犯罪集団」がどのような者かも注視していく必要がある。以前、証券市場では「反市場勢力」が市場の公正性を歪め、不公正取引を行い大きな問題となったが、背後に「金主」として暴力団等の反社会的勢力の存在が指摘された。本件はフィッシング詐欺と組み合わせた反市場的な犯罪であり、海外の犯罪組織に加え、国内の反社会的勢力の関与も疑われる。また、新たな手口でもあり、国内外の犯罪組織が同様の手口を悪用し、被害が拡大する可能性が懸念される。証券会社も投資家も対策が急務だ。(芳賀)

▼金融庁 インターネット取引サービスへの不正アクセス・不正取引による被害が急増しています

“夢の国”でもカスハラ客は出入禁止なのだから

オリエンタルランドのカスハラ対策方針の発表を機に、さらに多くの会社で対策が進むとみている。理由はこんな保守的な会社も多いからだ。「ホームページ等で客に『カスハラ禁止』と頼むことは、会社が善良な客をも疑っているように読め、ブランドイメージを棄損する。他社の動向をみて決めたい」ディズニーランドの姿勢はベンチマークになり、取り組みに踏み切る会社が多いだろうし、増えてほしい。会社が方針を出さないと従業員はカスハラを断りにくい。客から「お前の個人的な考えで俺を出禁と決めてんのか?!」と迫られたとき、それはそれで返答のしようはあるが、方針があれば「会社の方針」と言えるぶん負担は小さいからだ。さて、私は仕事柄、特に驚きはないが、ディズニーランドでカスハラする客は、そもそも何をしにランドに行っているのだろう。(宮本)

▼株式会社オリエンタルランド ニュースリリース「OLC グループカスタマーハラスメントに対する基本方針」の策定について 2025年4月18日

GPIFはイスラエル企業への投資撤退を検討すべき

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は運用方針にESG(環境・社会・ガバナンス)を掲げながら、ガザでの攻撃を続けるイスラエルの企業に投資をしている。昨年末時点でGPIFが保有しているイスラエル国債は約2270億円。また、同国の最大手軍需企業「エルビット・システムズ」の株式約46億円を保有。先月開かれた投資撤退集会には、約200人の市民と野党の国会議員が参加、投資撤退の署名は2万3167筆に達した。政府はこれまでイスラエルによるパレスチナ非占領地区への入植に国際法違反の立場を取ってきた。しかし、監督官庁である厚労省は「イスラエルへの投資が現時点でESGに反しているとは考えていない」との説明を繰り返す。ノルウェーの政府年金基金は同国企業(軍需ではなく通信)から投資を引き揚げている。各企業も自社のCSR方針との整合性を検証すべきだ。(石原)

熊本地震から9年

2016年4月に発生した熊本地震から9年が経過した。4月14日、16日に最大震度7の地震を観測したほか、震度5弱以上の地震が25回発生。その後も余震は続き、震度3以上は7月までに510回観測された。震度7が2回連続で観測されたのは観測史上初めてだった。気象庁ではそれまで大きな地震が発生した後に発生する地震を余震と呼んでおり「地震後は余震に注意」などとしていたが、熊本地震では2回目の地震のマグニチュードが1回目を上回っていたことから「今後1週間程度は最初の地震と同程度の地震に注意が必要」などと呼びかけるようになった。地震による直接死の50人に対し、最新の数字では関連死が228人に上る。実際には申請していないケースもあることから、実態の数字はもっと多いとする専門家もいる。改めて亡くなられた方々のご冥福をお祈りしたい。(大越)

眠気と戦う人々

「新人が研修中に居眠りをしている!」新卒社員を迎える時期によく聞くお怒りの言葉だ。しかし研修中に眠くなる理由を「気が緩んでいる」「学生気分が抜けず、だらだら夜更かししている」と決めつけるのはいかがなものか。「ヤングケアラーの実態に関する調査研究」にて、全日制高校2年生の4.1%(2020年度調査)、大学3年生の6.2%(2021年度調査)が世話をしている家族がいると回答している。彼らは就職すれば家族のケアから解放されるだろうか。女性のPMS(月経前症候群)の代表的な症状にも眠気がある。また春は花粉のシーズン。鼻づまりによる睡眠の質低下や薬の影響で眠くなることもあろう。眠気と戦っている人は案外いるものだ。せめて叱りつける前に「どうしたの?」と声掛けを、そして教える側も「眠くさせない工夫」をすべきでないか。(吉原)

▼【参考】文部科学省 ヤングケアラーに関する調査研究について

「金というものは、いざという時に…人のように手を差し伸べてもくれぬ」

「金というものは、いざという時に米のように食えもせねば、刀のように身を守ってもくれぬ。人のように手を差し伸べてもくれぬ。然様に頼りなきものであるにも関わらず、そなたも世の者も、金の力を信じすぎておるように、わしには思える」――これは大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』における松平武元(演・石坂浩二)から田沼意次(演・渡辺謙)への台詞だ。仮に、あなたが災害や有事で避難しなければならない時に、車を持っていなかったとしよう。車を持っている人を呼び止めて「この金でその車を売ってくれ」と言って、売ってくれるだろうか。「そんな金、役に立たないよ」と見捨てられるか、「金はいいから一緒に逃げよう」と一緒に避難させてもらうかは、あなたの日頃の行い次第かもしれない。人の真心は金に換えられないのだろう。(安藤(未))

▼NHK『「そなたも世の者も、金の力を信じすぎておるように わしには思える」【大河ドラマべらぼう】』(2025/04/13)
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