記事一覧
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SPNの眼
「気づかない加害」を見逃さない―無自覚セクハラの対応と再発防止
2025.06.03 -
危機管理トピックス
サイバー空間を巡る脅威に対応するため喫緊に取り組むべき事項/特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等/景品表示法等の運用状況及び表示等の適正化への取組
2025.06.02 -
HRリスクマネジメント トピックス
「採用面接の注意点を教えてください!」SPNの森 動物たちが語るHRリスクマネジメント相談室
2025.05.27 -
危機管理トピックス
サイバー対処能力強化法及び同整備法について/「地方創生2.0」の推進と持続可能な地方行財政の確立に向けた地方税財政改革について/「Society5.0時代のデジタル人材育成に関する検討会」報告書
2025.05.26 -
企業不祥事・緊急事態対応トピックス
企業不祥事対応 公表の原則的な判断基準と検討項目
2025.05.20 -
危機管理トピックス
犯罪統計資料/サイバーセキュリティ人材の育成促進/オンラインカジノに係る賭博事犯防止等について・アクセス抑止の在り方
2025.05.19 -
暴排トピックス
六代目山口組の「抗争終結」宣言と暴力団の「自壊」に向けた地殻変動
2025.05.13 -
危機管理トピックス
令和7年3月末における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等/「稼ぐ力」を強化する取締役会5原則、「稼ぐ力」の強化に向けたコーポレートガバナンスガイダンスを策定/国際知的財産保護フォーラムSNS詐欺広告WG発表資料
2025.05.12 -
SPNの眼
政府が約10年ぶりに南海トラフ地震の被害想定を見直し。何が変わりどう備えていくべきか
2025.04.30 -
危機管理トピックス
地方公共団体における各種ハラスメントに関する職員アンケート調査結果及び各種ハラスメント対策に関する取組事例集/米国関税措置を受けた緊急対応パッケージ/2025年版中小企業白書・小規模企業白書
2025.04.28
30秒で読める危機管理コラム
危機管理のプロの視点から時事ニュースを考察しました。
09月16日号
国家安全保障上の新たな脅威だ~生成AIを利用したマルウエア攻撃が登場
ウクライナの政府機関に対して2025年7月、生成AIを利用するマルウエアによってサイバー攻撃が行われた。生成AIが実際のサイバー攻撃で悪用されたのは世界初だ。トレンドマイクロの分析によると、「このマルウエアには従来のように直接の攻撃指示が記述されておらず、公開されている外部の生成AIサービス「ハギングフェイス」と通信して攻撃指示を作成させる仕組みで、「革新的な手法。今後さらにAIを使った攻撃が増える」と警鐘を鳴らす。AI自身が自律的に考えてプログラムを生み出す「AIエージェント」のような技術は、攻撃者も当然利用する。今後、AIの悪用がより深刻化するのも時間の問題だ。攻撃の端緒となる標的型メールの手口は日本語の壁を乗り越え巧妙化しているが、個人も組織も基本的な対策を徹底することが重要だとあらためて指摘しておきたい。(芳賀)
チャーリー・カーク氏暗殺の背景
今や米国だけでなく世界中で右派vs.左派の対立構図がより深刻化している。英国では移民反対のデモに300万人が参加(主要メディアの報道ではなんと11万人)。その他にも欧州、アジア各国で大規模な反政府デモが発生。この動きに対して保守とリベラルのどちらが正論かという従来の枠組みは意味をなさない。双方のプロパガンダにも利用されがちだ。主要メディアが一方に傾倒すると尚更だ。問題は自国民が優先されずに格差だけが拡がり分断が固定化する。そしてその分断(支配)構図は一つの国や社会を越えて、万国共通になることだ。つまり同一メンバーによる世界支配だ(グローバリズムの最終形)。そのためには単一民族によるナショナリズムは最も邪魔な存在だ。そのため民意を無視して移民が促進される。ただ暗殺は民意の反映とは逆に内戦を招きかねない。(石原)
水害対応、正しい知識を
9月11日の大雨で、東京や神奈川の都市部では建物の浸水や冠水が相次いだ。都市部に集中豪雨などが発生するとアスファルトなどの人工物に覆われた土地では雨水が浸透しにくく、排水能力を超えることで発生する「都市型災害」の典型例だ。各メディアが水害を報道する中で、「やむをえず避難する場合は長靴ではなくスニーカーを履く」という内容が散見されたがこれは慎重に考えたほうが良いだろう。長靴にも様々な種類があり、ひざ下まで覆うことができ、上部がひもで絞れるタイプであれば水害時の避難に十分に有効だ。逆に、地中には破傷風菌などが多く存在するため、スニーカーを履いていて足首に傷を負った時には深刻なケガになる可能性もある。もちろん水害に対応するレスキュー隊も、スニーカーは絶対に履かない。きちんとした知識を身に着けたい。(大越)
わかったつもりで及ばぬ想像力 ~浸水被害は川の周囲だけではない!~
9月11日の豪雨。都内でも川の氾濫が報道され、底をちょろちょろ水が流れるだけの川が濁流に変わり、橋の欄干から大量の水が道へ溢れ出す様に驚いた。周囲は被害も大きかっただろうとぼんやり考えつつ、すっかり日常に戻ったつもりで数日が過ぎたこの週末、氾濫した川とは無関係の場所にある施設の浸水被害を知って再度驚く。筆者が外に出た頃はすっかり乾いていたが、道路の冠水はあちこちで発生していた。その施設は複数の坂が合流する下の辺りにあり、バリアフリー化された入口は緩やかな長いスロープを下った先…。まだ復旧の目途も立っておらず、被害は甚大だったようだ。報道も含め、自分の目が届くのは現実のほんの一部。いかに想像力を働かせるかが危機管理の肝と心得たつもりでいたが、まだまだ想像が足りなかった現実を目に、改めて襟を正す。(吉原)
あなたがマッチングアプリやSNSでやり取りしている人の正体は?~夢の裏側にある現実を想起する~
私の友人が大学時代にメイド喫茶でアルバイトをしていた。そこではメイドが調理もしている設定だったのだが、実際は中年の男性スタッフが調理していたそうだ。友人が知る限り、この嘘が問題になることは無かったようだが、「着ぐるみの中に人間が入っている」と敢えて言わないように、メイド喫茶の客も薄々現実に気付きながらも野暮なことは言わなかったのかもしれない。だが、マッチングアプリやSNSでしかやり取りしたことがない相手の場合は、夢の裏側にある現実を想起した方が良さそうだ。警察庁から、SNSやマッチングアプリなどを通じて出会った者と、実際に直接会うことなくやりとりを続けることで恋愛感情や親近感を抱いてしまい、金銭等をだまし取られてしまうSNS型ロマンス詐欺について注意喚起されている。あなたがやり取りしている相手の正体は?(安藤(未))
▼警察庁「SNS型ロマンス詐欺 直接会ったことないその人、本物ですか?」
▼NHK『栃木 NEWS WEB SNSのロマンス詐欺で2700万円余の詐取被害 那須塩原』2025/9/12 21:52)
▼沖縄タイムス『暗号資産で160万円詐取 SNS型ロマンス詐欺で50代女性が被害 浦添署』(2025/9/15 6:28)