記事一覧
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危機管理トピックス
令和7年版防災白書/男女共同参画白書/こども白書/消費者白書
2025.06.16 -
クレーム対応・カスタマーハラスメント対策トピックス
【緊急レポート】フジテレビ案件における第三者委員会報告書の意義~カスハラ対策義務化に伴う調査・対応の構図と必要な意識・認識改革
2025.06.12 -
暴排トピックス
トクリュウ壊滅に向けて~官民挙げて違法なビジネスモデル解体に注力せよ
2025.06.10 -
危機管理トピックス
AI戦略会議/環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書/森林・林業白書/女性版骨太の方針2025
2025.06.09 -
SPNの眼
「気づかない加害」を見逃さない―無自覚セクハラの対応と再発防止
2025.06.03 -
危機管理トピックス
サイバー空間を巡る脅威に対応するため喫緊に取り組むべき事項/特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等/景品表示法等の運用状況及び表示等の適正化への取組
2025.06.02 -
HRリスクマネジメント トピックス
「採用面接の注意点を教えてください!」SPNの森 動物たちが語るHRリスクマネジメント相談室
2025.05.27 -
危機管理トピックス
サイバー対処能力強化法及び同整備法について/「地方創生2.0」の推進と持続可能な地方行財政の確立に向けた地方税財政改革について/「Society5.0時代のデジタル人材育成に関する検討会」報告書
2025.05.26 -
企業不祥事・緊急事態対応トピックス
企業不祥事対応 公表の原則的な判断基準と検討項目
2025.05.20 -
危機管理トピックス
犯罪統計資料/サイバーセキュリティ人材の育成促進/オンラインカジノに係る賭博事犯防止等について・アクセス抑止の在り方
2025.05.19
30秒で読める危機管理コラム
危機管理のプロの視点から時事ニュースを考察しました。
06月16日号
金融犯罪対策に必要な意識~「セキュリティは競争領域」ではない
暗号資産のサイバー窃取対策の業界の足並みが揃わない。大手の「セキュリティは競争領域」との主張は妥当なのか。分析会社の米チェイナリシスが公表した暗号資産犯罪リポートによると、2024年の暗号資産の不正取引は500億ドルを超え、3年前比でほぼ倍増、ハッキング件数は303件とこの10年で最多となった。とりわけ北朝鮮が関与したハッキングは13億4000万ドルと前年の2倍に急増、高度化する犯罪者集団の手口に対応するには、暗号資産業界が同じ方向で対策を強化していくことが不可欠ではないか。そもそも日本は、相次いだ巨額の不正流出事件により顧客離れが進んだ経緯がある。規制強化で安全対策の水準は上がったが、犯罪集団のレベル向上はそれを遥かに上回る。すべての金融犯罪が同様の構図にある中、英知を結集して全体最適をこそ目指すべきではないか。(芳賀)
輪島市門前町の「ランドリーカフェ」
6月13日、令和7年版「防災白書」が公開された。前半に昨年1月1日に発生した能登半島地震の特集が組まれ、復興への取り組み事例が多く掲載されていたので紹介したい。輪島市門前町では、復興への足掛かりとしてワークショップや住民の声から「ランドリーカフェ」を立ち上げる計画だ。現地にはコインランドリーやクリーニング店がなく、復興に当たる多くの事業者から洗濯が大変という声があった。一方で被災者も仮設住宅に住むようになって集まりにくくなり、交流の機会が減ってしまったという声も聞かれた。これらの願いを叶える手段として「ランドリーカフェ」を企画。復興までは時間がかかるため、モチベーションを保つためにも今後は1年ごとの目標を設定し、達成感を味わいながら復興に向けた取組を進めていくという。今後の活動に注目したい。(大越)
自分を大きく「見せる」より、大きく「成長する」ことが大事
新卒入社した会社には制服があった。元は事務系女性のみが着ていたが、服装の乱れを指摘され、商品企画や仕入商談をしていた筆者も含め、全女性が着ることになったのだ。その後筆者は異動。久しぶりに配属された新卒女性が「制服では甘く見られる」と主張したことで、同部署は私服勤務に戻った。筆者も当初は「女の子扱い」を危惧したため、彼女の気持ちはよくわかったが…服装の問題だけではないことも実感している。甘く見られまいと、自分を大きく見せるには外見も大事だろう。知識豊富に見られたければ雄弁にもなるが、その分相手の話は聴けなくなる。生産技術やコスト削減方法等、仕入先から学ぶことは非常に多かったが、聴けなければ学べない。張りぼてのまま成果を急ぐより、教えを受け、自ら学んで土台を築くことの大切さを、若い人に伝えたい。(吉原)
コミュニケーションにおける文字と映像の違い~『国宝』を例に~
先日、映画『国宝』を鑑賞した。原作は吉田修一による同名小説。800ページもの大作が3時間の映画にまとめられているので、原作の内容を大幅に省略しつつも、一つの独立した作品として映画を成り立たせているのだから、小説で文字になっている部分を役者の目線等の所作や映像に上手く変換させたのだろう。むしろ、そうしないと映像作品である意味はない。(作品名は伏せるが)説明台詞が多すぎて「わざわざ台詞にしなくても役者の目だけで分かるのに…」と思う映画もある(これは観客側のリテラシーへの配慮なのかもしれないが)。日常のコミュニケーションにおいても、目線等の所作が非常に重要で、それを文字で表現しようとすると相当なボリュームになるはずだ。対面なら相手の所作にも注目すべきだし、テキストならより丁寧に相手と接するべきだろう。(安藤(未))