ピックアップトピックス pickup topics

★6月12日更新<br>2025年6月の「最新の暴排動向」<br>チェックはこちらから

★6月12日更新
2025年6月の「最新の暴排動向」
チェックはこちらから

反社会的勢力対応の専門家が30分前後の動画で解説します。

記事一覧

もっと見る

30秒で読める危機管理コラム

危機管理のプロの視点から時事ニュースを考察しました。

金融犯罪対策に必要な意識~「セキュリティは競争領域」ではない

暗号資産のサイバー窃取対策の業界の足並みが揃わない。大手の「セキュリティは競争領域」との主張は妥当なのか。分析会社の米チェイナリシスが公表した暗号資産犯罪リポートによると、2024年の暗号資産の不正取引は500億ドルを超え、3年前比でほぼ倍増、ハッキング件数は303件とこの10年で最多となった。とりわけ北朝鮮が関与したハッキングは13億4000万ドルと前年の2倍に急増、高度化する犯罪者集団の手口に対応するには、暗号資産業界が同じ方向で対策を強化していくことが不可欠ではないか。そもそも日本は、相次いだ巨額の不正流出事件により顧客離れが進んだ経緯がある。規制強化で安全対策の水準は上がったが、犯罪集団のレベル向上はそれを遥かに上回る。すべての金融犯罪が同様の構図にある中、英知を結集して全体最適をこそ目指すべきではないか。(芳賀)

輪島市門前町の「ランドリーカフェ」

6月13日、令和7年版「防災白書」が公開された。前半に昨年1月1日に発生した能登半島地震の特集が組まれ、復興への取り組み事例が多く掲載されていたので紹介したい。輪島市門前町では、復興への足掛かりとしてワークショップや住民の声から「ランドリーカフェ」を立ち上げる計画だ。現地にはコインランドリーやクリーニング店がなく、復興に当たる多くの事業者から洗濯が大変という声があった。一方で被災者も仮設住宅に住むようになって集まりにくくなり、交流の機会が減ってしまったという声も聞かれた。これらの願いを叶える手段として「ランドリーカフェ」を企画。復興までは時間がかかるため、モチベーションを保つためにも今後は1年ごとの目標を設定し、達成感を味わいながら復興に向けた取組を進めていくという。今後の活動に注目したい。(大越)

自分を大きく「見せる」より、大きく「成長する」ことが大事

新卒入社した会社には制服があった。元は事務系女性のみが着ていたが、服装の乱れを指摘され、商品企画や仕入商談をしていた筆者も含め、全女性が着ることになったのだ。その後筆者は異動。久しぶりに配属された新卒女性が「制服では甘く見られる」と主張したことで、同部署は私服勤務に戻った。筆者も当初は「女の子扱い」を危惧したため、彼女の気持ちはよくわかったが…服装の問題だけではないことも実感している。甘く見られまいと、自分を大きく見せるには外見も大事だろう。知識豊富に見られたければ雄弁にもなるが、その分相手の話は聴けなくなる。生産技術やコスト削減方法等、仕入先から学ぶことは非常に多かったが、聴けなければ学べない。張りぼてのまま成果を急ぐより、教えを受け、自ら学んで土台を築くことの大切さを、若い人に伝えたい。(吉原)

コミュニケーションにおける文字と映像の違い~『国宝』を例に~

先日、映画『国宝』を鑑賞した。原作は吉田修一による同名小説。800ページもの大作が3時間の映画にまとめられているので、原作の内容を大幅に省略しつつも、一つの独立した作品として映画を成り立たせているのだから、小説で文字になっている部分を役者の目線等の所作や映像に上手く変換させたのだろう。むしろ、そうしないと映像作品である意味はない。(作品名は伏せるが)説明台詞が多すぎて「わざわざ台詞にしなくても役者の目だけで分かるのに…」と思う映画もある(これは観客側のリテラシーへの配慮なのかもしれないが)。日常のコミュニケーションにおいても、目線等の所作が非常に重要で、それを文字で表現しようとすると相当なボリュームになるはずだ。対面なら相手の所作にも注目すべきだし、テキストならより丁寧に相手と接するべきだろう。(安藤(未))

バックナンバーを見る
Back to Top